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かき

かきの起源は、一説では氷河期の終わりごろに中国大陸から日本に渡ってきたと言われています。縄文・奈良時代の遺跡からはかきの種が出土しており、この時代にかけてかきは食用として広まったことがわかります。今のように大きなかきは奈良時代に中国から入ってきたと考えられ、「古事記」や「日本書紀」にも登場しており、古くから秋の代表的な果物として日本人に愛されてきました。日本で果樹園として本格的な栽培が行われるようになったのは昭和初期になってからです。品種は多く、1000種以上あるとされていますが、主に甘柿と渋柿に大別され、さらに甘柿は種が入らなくても渋みが抜ける『完全甘柿』と、種が多く入ると果実全体の渋みが抜ける『不完全甘柿』に分けられます。渋柿は種が入っても渋いままの『完全渋柿』、種が入ると種の周辺だけ渋みが抜ける『不完全渋柿』があります。渋みのもとはタンニンと呼ばれますが、アルコールに漬けたり乾燥させることで(干し柿など)タンニンが変化し渋みを感じさせなくなり、渋みを抜くことができます。
太秋 富有 次郎 平核無 刀根早生 西村早生 その他のかき

かきの見分け方・食べ方

果実を持ったときに重みがあり、ヘタが4枚揃っていて乾燥しておらず、ヘタの近くまでムラなく色づいたものがおすすめです。また、不完全甘柿では種がある部分が甘くなるので、形が左右対称で整っているものは全体に種が入っているため渋みがありません。
かきには4条の溝があり、これに沿って切れば種を切らずにかきを切ることができます。また、ヘタを切り落としてスプーンで食べたり、シャーベットにしてもおいしく食べられます。保存する場合、乾燥を防ぐためにポリ袋に入れて密封しておくと長持ちします。

枝変わり

植物にみられる突然変異の一つで、ある枝だけに関して、新芽や葉、花、果実などが変異し、本体とは異なる遺伝的な特徴を生じる現象です。まれに親より優れたものが生まれることがあり、この枝を挿し木や接ぎ木をすることで、新しい品種が得られた例があります。

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