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ももの原産地は中国北西部、黄河上流の高山地帯で、1世紀ごろに中国からシルクロードを通ってペルシアに伝わり、そこからギリシア、ローマなどを経て地中海沿岸一帯に広がっていったと考えられています。日本では縄文時代後期の伊木力遺跡から種が出土しており、平安・鎌倉時代には水菓子と呼ばれ、珍重されていました。しかし当時のももは小ぶりで現在のように甘くなく、本格的な栽培が始まったのは明治の初めごろにヨーロッパや中国から新しい品種が入ってきてからになります。特に中国から入ってきた「天津水蜜桃」「上海水蜜桃」は果実が大きく味や肉質が良かったため大変人気で、現在日本で栽培されているもものほとんどはこれらの「水蜜桃系」をもとに品種改良したものです。
ももの見分け方・食べ方
果実表面にまんべんなく毛が生えており、果皮が鮮やかな赤色をしていて下側が青みがかってないものがおすすめです。豊円型で形のいびつでないものが良いでしょう。また、直射日光の当たらないところで常温で保存し、食べる1時間くらい前に冷蔵庫に入れるようにすると、甘みを落とさず美味しく食べられます。
ももを切るときは、まず中心のみぞにそって切り、種の周りを切ります。両手で軽くひねると2つに分かれるので、片方の種をスプーンなどでえぐり取ります。皮を剥くときは、皮のついている方を手に持って包丁をかけて引くように切るときれいにむけます。また、トマトのように湯むきもできます。
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