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なしの原産地は中国で、そこから日本やヨーロッパに広まったことで、日本なし(和なし)、中国なし、西洋なしにわかれていったといわれています。日本では、一般的になしといえば日本なしをさしますが、なしの歴史は古く、弥生時代後期の遺跡である登呂遺跡からなしの種が発掘されたことや、奈良時代に書かれた歴史書である「日本書紀」にもなしについての記述があることから、はるか昔から日本人に親しみのあったくだものであることがわかります。なしは果皮の色が黄褐色の赤なし系と、淡黄緑色の青なし系に分けられますが、大半は赤なし系で青なし系は二十世紀や菊水、なつひめなど少数です。
なしの見分け方・食べ方
果実全体が下部までしっかり褐色に着色し(青なしではほんのりと緑色のもの)、ヘタがしなびておらず、手に持ったときにずしりと重みがあるものがおすすめです。形がいびつなものでは部位によって味の偏りがあるので、形が左右対称の整ったものが良いでしょう。
あまり置きすぎると果肉が柔らかくなりシャリシャリ感が薄れ、酸味が抜けてしまうので、冷蔵庫などで冷やしてなるべく新鮮なうちに食べるのがベストです。切り分けるときは、芯の方が酸味が強く皮の方にいくほど甘くなるので、芯を大き目に切り抜くとおいしく食べられます。
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