1800年頃、アメリカのニューヨーク州のフィリップ・リック氏の農園で発見された品種で、1871年に「ジョナサン」の名前で日本に渡ってきました。その後さまざまな名前で販売されましたが、1900年に「紅玉」の名前に統一されました。果実の大きさは180グラム~200グラムと小ぶりで、果肉は黄白色で果汁が多く、酸味は強く香り豊かなりんごです。日本で育成されたりんご品種の基礎となったりんごで、紅玉を親として「つがる」「ジョナゴールド」「あかね」「はつあき」などが生まれました。かつては「国光」とともに日本の2大主要品種でしたが、現在では生産面積は全体の1%程度まで落ち込んでいます。しかし、生で食べるだけでなく料理やお菓子の材料などにも適している品種のため、現在もアップルパイ、りんごムース、ソテーなどの材料として根強い人気を誇っています。
●おもな生産地
青森県・長野県・山形県など
●収穫期
9月下旬~10月中旬