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紅玉

1800年頃、アメリカのニューヨーク州のフィリップ・リック氏の農園で発見された品種で、1871年に「ジョナサン」の名前で日本に渡ってきました。その後さまざまな名前で販売されましたが、1900年に「紅玉」の名前に統一されました。果実の大きさは180グラム~200グラムと小ぶりで、果肉は黄白色で果汁が多く、酸味は強く香り豊かなりんごです。日本で育成されたりんご品種の基礎となったりんごで、紅玉を親として「つがる」「ジョナゴールド」「あかね」「はつあき」などが生まれました。かつては「国光」とともに日本の2大主要品種でしたが、現在では生産面積は全体の1%程度まで落ち込んでいます。しかし、生で食べるだけでなく料理やお菓子の材料などにも適している品種のため、現在もアップルパイ、りんごムース、ソテーなどの材料として根強い人気を誇っています。

おもな生産地 青森県・長野県・山形県など
収穫期 9月下旬~10月中旬

陸奥

青森県りんご試験場(現在の青森県産業技術センターりんご研究所)で「ゴールデンデリシャス」と「印度」をかけあわせてつくられたりんごで、1949年に「陸奥」として登録されました。大きさは約400グラムと大きく、大きいものでは1キログラム近くなることもあります。本来は黄色りんごに分類される品種ですが、袋掛け栽培を行い収穫前40日頃に袋を取って太陽光に当てて色づけをしているため、一般的には赤りんごとして知られています。また、袋をかけず最初から十分に光を当てて育てたものは鮮やかな緑色をしていて、「サン陸奥」という名前で出回っています。

おもな生産地 青森県など
収穫期 10月下旬~11月上旬

世界一

青森県黒石市の青森県産業技術センターりんご研究所で「デリシャス」と「ゴールデン」をかけあわせてつくられた中生品種です。「世界一」という名前は俗称で、1974年に「青り4号」の名前で発表されました。果実は円錐形で果肉はやや歯ごたえがあり、重さ500グラムを超える極めて大きな品種で、1キログラムになることも珍しくない超大型のりんごです。

おもな生産地 青森県など
収穫期 10月中下旬

きおう

岩手県園芸試験場(現在の岩手県農業研究センター)で「王林」と「はつあき」をかけあわせてつくられた早生の黄色りんごで、1994年に「きおう」として品種登録されました。早生の黄色りんごで、果実の大きさは300グラム程度、果肉は白色で硬め、独特の香りとなしのようにシャリシャリした食感が特徴です。

おもな生産地 青森県・岩手県など
収穫期 9月上旬

秋映

長野県中野市の小田切健男氏によって「千秋」と「つがる」をかけあわせてつくられた早生品種で、1993年に品種登録されました。大きさは300グラム前後、成熟は「つがる」よりもやや遅く、色づきがとても良く、つくられた地方によって色の濃さが異なり寒冷地ほど濃く色づくのが特徴で、「千秋」に似た風味で香りが強く、果汁の多いりんごです。

おもな生産地 長野県など
収穫期 10月上旬

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